お口の中のチェック

歯や歯茎、噛み合わせなどお口全体をチェックします
歯科における予防は日本でも以前より浸透してきましたが、医療先進国に比較するとまだまだ定期検診での受診率は低いです。予防を目的とするメインテナンスは疾患の早期発見・予防はもちろんの事、プロのクリーニングによりお家でのケアで取りきれない汚れを除去する事で疾患の発生を未然に防ぎます。
最大のメリットは早期発見により、組織へのダメージが少なく済む事です。
また通院回数も減り、治療費も軽減できるため、時間的・経済的にも負担は少なくなるでしょう。
忙しい生活の中で歯科医院に費やす時間や費用の負担を軽くする選択をお勧めしたいです。
当院では、GBT と呼ばれるプロトコルを⽤いて予防処置を⾏なっております。
GBT(Guided Biofilm Therapy)とは、従来の⻭周病治療や⻭⾯清掃とは違う、新しい「⻭周病治療・メンテナンス」のシステムのことを⾔います。
⻭科先進国であるスウェーデンで⽣まれた、より効果的で、より⽣体に優しい⾍⻭予防、⻭周病治療を追求するために、当院では、スイス製の機器「エアフロー プロフィラキシスマスター」を使⽤し、バイオフィルムやステイン、⻭⽯の除去などで、⻭周病治療やメンテナンスを⾏っております。
当院はGuided Biofilm Therapy (GBT) 基準を満たし、国際的に認定されたGBT クリニックの⼀つとなりました。
歯や歯茎、噛み合わせなどお口全体をチェックします
年に1回は写真、レントゲンの診査を推奨します。
カラー写真の記録で歯茎の位置や歯の形など経年的変化をチェックします。
また虫歯や歯茎の下の骨は見た目だけでは判断できず、無症状に進行する事が多いのでレントゲンを撮影しないと見逃す事があります。
歯肉の検査をし出血など炎症兆候をチェックします。
お家での歯磨きでは落とせない汚れを専門器具によりプロケアします。
状況によりケアの仕方をアドバイスします。
近年は予防歯科という言葉をよく目にするようになってきましたが、実際のところは日本における80歳以上の平均残歯数は未だ8〜10本程度です。
先進国では80歳でも平均20本を超えていることを考えると世界的に見て大きな差があると考えるべきでしょう。
この差はメインテナンス受診率の違いが影響しています。スウェーデンやアメリカを初めとする予防先進国では80〜90%の定期的なメインテナンスに対して、日本はたったの2%程度です。
この数値を見ると残存歯数のデータの違いは当然の結果と言えるでしょう。
とは言え、今まで通院していなかったのに急に習慣づけるのはなかなかハードルが高いと思います。
まずは通いやすい歯科医院で今のご自身の口の中を調べ、把握することから始めてみてはいかがでしょうか?
話してみて相談できる歯科医院、歯科医や歯科衛生士に出会うだけでも大きなきっかけになると思います。
家での歯磨きなどのセルフケアはメインテナンスや治療と同じくらい重要です。日常的に炎症が起きていると、いくら歯科医院で治療しても良い結果が得られない場合があるので患者さんのセルフケアの協力が必須となる場面が多くあります。
ただ一生懸命ケアしていても、磨き方や薬剤の使い方が正しくなかったり、現状の口の環境に合った歯ブラシの毛の長さや硬さ、歯磨き粉や洗口剤の種類が選択できていないと効果が見込めない場合があります。また、口の中の環境変化により途中で種類を切り替えなければならない時もあります。
歯科医院で自身のお口の環境を診断し適切なセルフケアグッズを選び正しく使用する事が大切です。その手助けができればと思いますので気軽にご相談下さい。
人に良い印象を与えるものとして、清潔感がありますが口元もまた当てはまるのではないでしょうか?唇の乾燥ケアや歯の色など視覚的なことに目が行きがちですが、口臭ケアなども大切に思います。
口臭対策のタブレットやうがい薬に頼りがちの人もいますが、根本的な原因は虫歯や歯周病といった疾患や清掃し難い被せ物、入れ歯の手入れ、口呼吸などの習癖が要因となっている事も多々あります。
こういったものは近い関係の方からも言い難い事がほとんどなので、自身で意識的にケアしていくことを薦めたいです。