当院のブログ

先日、堀ちえみさんが舌癌を乗り越えて社会復帰されたことが話題になっていました。

堀ちえみさんの舌癌が発覚した時のニュースが流れた当時は、舌が気になると問い合わせが非常に多かったものです。

舌癌をはじめとする口腔癌は判別し難いことも多いです。放置してステージが進んでしまうと大変なことになりますから、歯の検診と同様に口腔粘膜も定期的にチェックすることが大事です。

舌癌は口腔癌の中でもかなりの割合を占めています。発症は６０代に最も多いと言われていますが若年者に発生しないわけでもありません。

舌は味を感じる『味覚』、食べ物を奥へ送り込み飲み込む『摂食・嚥下』、人と話す『構音』などと私たちが生きていく上で大切なものに大きく関わります

質の高い生活を維持するためには舌は重要な働きを担っているのです。

舌癌の発見が遅れてしまうとこういった生活の質に影響が出てしまうため早期発見が大切なのです。

ただの口内炎だた思っても長いこと治らない、口内炎の数が多いなどといった時は早めの受診をお勧めします。



舌癌が起こりうるリスク因子としては喫煙や飲酒による慢性的な化学的刺激や、虫歯や合わない被せ物や詰め物、極端に倒れ込んだ歯などによる機械的な慢性刺激、不衛生な口腔環境などが考えられます。

また口腔内にできる粘膜病変が経年的に癌化することもあるので注意が必要です。白板症などの一部の粘膜病変は
経年変化により癌化することもあります。


症状としては痛みを感じる場合もあれば症状が全く無いこともあります。

また初期段階では触診しても判断がつかない場合があります。

進行に伴って、組織の周囲が硬くなる硬結といった状態になったり、えぐれたような潰瘍といった変化をきたしてきます。

特に下記のような状態になるようであれば歯科医院や耳鼻咽喉科への受診をお勧めします

・舌に白斑または紅斑がある。
・舌に腫れや痛み、しこりがある。
・口内炎がいつまで経っても治らない。大量にできる。
・歯が鋭利になり舌に当たって痛い。




舌癌をはじめ口腔粘膜疾患は組織の性状・大きさの変化をチェックしながら判断をすることが大切です。定期検診・メインテナンスなどで粘膜の変化の審査を含めた予防歯科を受けることをお勧めします

気になる症状がある時にはかかりつけ医に相談しましょう。




 

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