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歯茎の縁が黒い、、、歯周病?虫歯?

  • 2022.12.10
  • #日常ブログ
歯茎の縁の色が気が黒いなんて悩みを受けることがありますが、これには原因がいくつかあります。

原因によって全くアプローチが変わりますので診断が必要です。

虫歯
歯肉との境目もしくは歯肉より深い位置の根面う蝕(根っこの虫歯)ができてしまっている場合には黒く見えます。虫歯を取り除き修復することで解決できます。根面う蝕についての詳しいことは過去の根面う蝕の投稿をご参照ください。

歯周病
歯周病が進み、血流が悪くなりうっ血した状態になると赤黒い暗い色の歯肉になる場合があります。また歯肉の下の縁下歯石は出血と混ざった歯石で黒い色をしていますので、これが歯肉の縁まで見えると黒く見える事もあります。
歯周治療で改善はしてきますが、歯周病治療の良好な改善には私たちのプロケアと患者さんのセルフケアの両立が必要です。根気は入りますが、頑張れば如実に良好な結果に繋がります。骨の吸収量が多い場合などには歯肉が下がってしまう場合がありますので注意が必要です。

被せ物の金属
白い被せ物で金属も使用しているものを装着している場合には、歯茎が下がり、金属の縁が見えてきてしまう場合があります。被せ物を新しくする事で解決します。繰り返し見た目の回復する治療を回避するにはオールセラミックのような金属を使用しないものの選択がよろしいかと思います。
歯肉の位置が変化する要因として最も多いのは歯周病です。炎症を起こさないよう予防しましょう。ただし強い力での歯ブラシも歯肉を下げる原因となりますのでご注意ください。
また、過剰な咬合力(噛み合わせの力)も歯肉を下げることがあります。被せ物を入れた時の噛み合わせ、全体の噛み合わせのバランスが重要です。作る段階、装着の段階での工程が大きな要因ですが、その後も噛み合わせは変化しますので定期検診(メインテナンス)で継続的に状態を確認して行くことが重要です。
また被せ自体のデザイン時に歯茎のきわの圧迫度合いが適正でないと、歯茎が下がる要因となるので、術者、作り手は注意が必要です。

被せの下の土台の影響
被せ物で完全に覆われているので関係ないように思われがちですが、土台に金属を使用している場合にも歯肉が暗くなるときがあります。歯肉への光の反射度合いの影響で暗くなります。詳しくは過去の投稿、審美歯科治療やセラミック治療をご参照ください。


このように歯茎が黒いといっても様々な原因があり、治療法も異なります。まずは疾患にならないように予防すること、治療が必要な際には変化を起こしにくい素材を選ぶことが大切です。短期的な結果は、繰り返し治療の原因となり、歯の寿命を短くしかねません。長期的にご自身の組織を守ることは、健康的かつ医療費負担を少なくします。自身の組織の価値を見直しましょう。



 

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