外傷
- 2021.07.19
- #日常ブログ

今回は口腔外傷に関して話です

不意な転倒やスポーツなどでの接触での口の外傷も頻度は少なくはありません。特に多いのは前歯の脱臼や破折です

こういった外傷はどれだけ早く適切な処置ができるかで歯や歯の神経を保存できるかといったところで予後に大きく差が出てしまいます。怪我の際には早急に近隣の歯科医院に受診することをお勧めします

またぶつけた際にめまいや嘔吐などの症状がある場合にはまず病院にかかることをお勧めします。稀に軽い脳震盪などを起こしている場合があるからです。
実際の処置では歯の脱臼や脱落の場合、もとの場所に戻すだけでなく必要に応じて隣の歯と固定が必要になることがあります。完全に脱臼して脱落した場合にも条件が良ければ、歯を元に戻せるだけでなく神経も保存できる場合があります

歯が破折した場合には欠けた歯を接着して戻したり、神経が露出している場合でも条件次第では一部の神経を保存できたりする場合もあります。折れた場合には欠けた歯は処分せずに医院へ持参して下さい。
歯の外傷の場合、最悪の場合には抜歯が選択されることや神経を取る場合はありますが、まずはいかに組織を残すかというところが大切です。神経を取る、取らないの判断については、外傷直後は一時的に神経の反応がなくても神経が生きていたり、逆に時間とともに神経が死んでしまう場合がありますので、早急な判断というよりは経過を慎重に見ながら判断(待機的診断)することが重要です

今回は歯の外傷にフォーカスを当てて話しましたが唇や粘膜の裂傷に関しても止血や縫合が必要な場合がありますので早急に近隣の歯科医院で対応してもらうことをお勧め致します

冒頭に話しましたが、外傷においてスピードと的確な診断が大切です。組織保存、発育、将来の審美的要因に大きく関わりますので注意ください。
📍 上越インター前
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