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セラミックについて

  • 2021.11.24
  • #治療

セラミックをなぜ歯科医師がおすすめするのか?

まずはセラミックのメリット・デメリットとして以下のようなものが挙げられます。


<メリット>

・見た目が美しい。経年的に変色しにくい。

・汚れが付着し難い為、被せ物(補綴物)の境目から虫歯が再発防止や歯周病リスクを軽減できる。

・金属アレルギーの心配が無い。


<デメリット>

・強い衝撃が与えられた場合、割れることもある。

・切削量が増える場合がある。(ただしジルコニアなどの強度の高い素材の場合には金属補綴物と変わらない切削量で製作可能。)

以上がセラミックの特徴となります。


セラミック治療を勧められる理由は見た目であることが多いかと思われます。確かに圧倒的に保険の被せ物(補綴物)に比べ審美的な仕上がりになりますが、個人的には「生体親和性」の高さに注目して頂きたいです

生体親和性とは体内における異物に対する組織の反応の程度を指します。金属と比較して頂ければアレルギーのリスクなどは一目瞭然です。金属アレルギーは遅延型アレルギーに分類され、明らかな症状が発現するまで時間がかかる上、金属が原因だと気付かれないことも多いです。口腔内金属が原因で口腔粘膜疾患や手指などに皮膚疾患として現れることもあります。

海外では口腔に金属物が施されているケースは非常に少ないです。日本では保険において金属修復物が施すことができますが、あくまで噛み合わせを直す再建治療、リハビリテーションとしての最低限の補償でしかありません。誰しも例外無く食後に酸性になる口腔環境において酸で腐食する金属物を体に装着するということを十分理解して頂きたいと思います

保険内でも場所は限られますが白いプラスチックの被せの適応が増えてきたのも、こういったリスクが周知されてきた背景があるのかもしれません。

 

では保険のプラスチックと自由診療のセラミックはどのような違いがあるのか?

見た目はもちろんですが、「汚れの付着」が圧倒的に違います。装着したばかりの補綴物は当たり前にツルツルしていますが、時間が経つとどうでしょう?メインテナンスをしている時に私たちが見る補綴物の汚れの付着はかなりの差があります。セラミックに関して言えば下手をすれば天然の歯よりも汚れがついていません。汚れ、、、つまりはバイオフィルム(プラーク)が停滞しないということは、これが原因で起こるう蝕(虫歯)、歯周病の口腔内の二大疾患を予防するのに効果的なのですある技工士さんが院内講演で例えて下さったのですが、お弁当箱で陶器(セラミック)、プラスチック、金属の素材で比較した場合の汚れの落ち易さはどう違うのでしょう?明白ですよね?それがお口の中で起きているのです。

今回は長々と素材の比較をお話してきましたが、生体に入れる人工物としてセラミックをおすすめしております。

確かに審美歯科治療は自由診療ですので価格は安いものではありませんが、保険の被せを幾度となくやり返し、虫歯を繰り返し、組織を失うという悪循環に入ったほうが長期的に見るとかえって治療費も通院に費やす貴重な時間も負担が大きくなると考えております。


歯を削る機会を減らし、被せた補綴物を可能な限り長く使い続けて頂くためにも素材の選択は大切にして欲しいと願っています。

今後も新しい素材、評判の治療などといって様々な新しい情報・技術が出てくることでしょう。大切なのはどう使うか、材料や治療法の選択の仕方だと思います。


当院では修復物の治療の前には皆さまの噛み合わせを診察した上、可能な素材の選択肢を術前にお話し致します。選択肢を「知る」ということが重要だと考えています。

詳しくは院長、スタッフにお気軽に問い合わせ下さい。


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