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歯周治療オンラインセミナー

  • 2021.10.22
  • #研修セミナー
WEBセミナーを受講。

『船越歯科医院における長期予後を目指した歯周治療と現在の新たな取り組み
〜超高齢社会を迎えた今、天然歯の保存の大切さを見直す〜』
船越歯科医院 周藤巧先生


今回は、前半の講演、歯周治療の基本(船越歯科医院のフィロソフィー)、歯周炎リスク評価(船越歯科医院の新たな取り組み)を聴講しました。
歯周基本治療はその名の通り歯周病における基本であり、最重要と言える治療であります。この初期治療が予後を左右するといっても過言ではありません。ご講演の中にあった、歯周病治療の中心は患者さん本人であり、我々、歯科医師・歯科衛生士は補助する立場であるといった言葉には大変共感を覚えます。歯石取りやクリーニング、歯周外科などで私たちも治療を試みますが、患者さん自身のプラークコントロール(お家での歯磨き)が上手くいかないと歯周病治療は繰り返し起きてしまいます。歯周外科においてはプラークコントロールがうまくいかないと施術できない場合もあります。どんなに上手くプロケアしてもどんなに最新・最良の材料や道具を使っても、基本であるプラークコントロールが疎かだと上手くいきません。
ただ、磨き残しケアの良し悪しは必ずしも患者さん自身だけの責任ではありません。私達、歯科医療従事者が正しい歯周病の情報、正しい磨き方、それぞれのお口にあったケアグッズをきちんとお伝えすること、またはその大切さを伝えることにまだまだ努力が必要だと思います
悲しいことに歯ブラシ・歯磨き粉などの商品の9割以上のシェアは歯科医院ではなくドラッグストアなのです果たして皆さんは自身にあったものを選べてますか?なんとなく選んだそのブラシ・歯磨き粉は何に効いて、どんな使用法かわかりますか?ケアグッズのシェア率から見てもまだ歯科医院の「伝える」ことが足りてないように感じます。人によって口の中の細菌のバランスは異なり、必要なケアは異なるため、ケアグッズは『処方』されるべきと私達は考えております
正しい情報を得た上、患者さんと私達がともに治療のゴールへ向かうことが歯周病治療の近道なのです。

本公演では治療後の経過も含め長期に安定した症例も提示して頂きました。長期予後を保つというのは将来を見据えた治療計画から始まり、治療中・治療後まで患者さん自身、歯科医師、歯科衛生士にとっても根気のいることです。改めて、正しい診断・治療計画・メインテナンスの質の大切さを実感しました


 

📍 上越インター前
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