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オールセラミック治療の一例

  • 2022.01.04
  • #治療
新年明けましておめでとうございます

本年、最初の投稿はデンタルオフィスKで治療したオールセラミッククラウンの症例となります。

本症例は右上中切歯(右上の1番前歯)の硬質レジン前装冠(保険治療)の審美不良に対するセラミック治療を施しました。
硬質レジン前装冠はレジン(プラスチック)が過去に施されておりbeforeのように経年的に変色してしまいます。そのため、変色し難いオールセラミック治療を選択して頂きました
 
審美性と強度を両立したかったため強度の高いジルコニアをフレームとし、見える唇側(表側)だけに透明感を再現すべくセラミックを築成しました。隣り合わせの歯を含めて複数本まとめて被せ直し(補綴処置)する場合には透明感も併せ持つジルコニアを選択する場合もありますが、今回は周りの歯が全て天然歯のためそれに調和するよう技工士さんにセラミックを築成して頂く必要がありました

 
また、形も機能的・審美的に調和していなかったためデジタルシュミレーションにて形態を修正し、プロビジョナルレストレーション(仮歯)に再現。その後、機能・審美性の確認、歯肉の調和を確認し、最終補綴物(最終的な被せ物)を装着しました。ホワイトニングも事前に行ったため透明感が増した天然歯の色調に合わせていきました

この色調を合わせる工程は非常に技術がいります。特に今回のように1本だけセラミック治療をする場合は周辺の天然の歯に馴染み、自然に仕上げなくてはなりません。そのため、いかに写真で作り手の歯科技工士さんに色を伝えられるかも重要な要素です。当院では患者さんに協力頂き、口腔内・外の写真を数枚撮影させていただいています。
最終的に美しい仕上がりとなりましたが、被せだけでなく歯肉の色にも注目頂きたいです。

before・afterを見比べてみると歯肉の明るさに変化があります。beforeは硬質レジン前層冠の金属フレームの影響で光が遮断されて暗く見えるシャドウという状態にありますが、afterは金属を未使用のため歯肉が明るく見えています。またオールセラミックを施すまでに歯肉の炎症をコントロールした影響もあり発赤も退いています。

このように審美歯科治療は歯や被せ物の美しさだけでなく、周囲の歯肉などの軟組織の健康美に至る美しさ、機能性が大切だと私たちは考えます



 

📍 上越インター前
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