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診断用 Wax up

  • 2021.12.27
  • #治療

診断用ワックスアップとは治療後の最終的な歯牙の形態や位置関係、噛み合わせなどを診断するための工程です。

最終的なゴールを実際にご覧頂くことで、治療の仕上がりをイメージし易くなりますまた歯を削る、抜くなど後戻り出来ない治療の前にシュミレーションすることで、治療の選択、治療するか否かの判断に非常に役立ちます。

インプラントや矯正、セラミックなどの審美歯科治療など複雑に治療が必要な症例から一本の歯を治す症例まで広く応用することがあります。

今回は被せ物(補綴治療)を行う上での診断に使用したものを掲載させて頂きました。

※患者さんのご厚意により開示させて頂きます。

本症例は左上の1番前歯の色、形の相談を受けました。補綴処置(被せ物)の御希望でしたが、過去に処置された右側3本の前歯のセラミックブリッジの形態が歯列から逸脱していました。また左上の2番目の被せ物は右側の色との統一性も無くこちらも気に掛かる所でありました。

そこで、左上前歯一本のみを処置して形態を合わせるパターン(写真ピンク)と、古い補綴物(被せ物)を外し5本のセラミックを新製するパターン(写真グリーン)の2通りをシュミレーション致しました。型取りした模型をデジタル上でシュミレーションしております

元々の形態と処置後の形態をデジタル上で重ね合わせると変化の度合いがはっきりします。

両パターンを比較してみると歯牙の形の幅や長さ、噛み合わせなどを考慮すると5本処置したパターンの方がバランスが良く美しく、咬合(噛み合わせ)など予後の観点からもメリットがありました。患者さんには両パターンのメリット、デメリットをご説明し、5本の歯牙に施術する方向でご決断頂きました。

これから診断用ワックスアップにてシュミレーションした形をプロビジョナルレストレーション(仮歯)に再現します。実際に口腔内に装着し、歯牙の形、リップライン(口唇)との調和、咬合などの機能、清掃性を確認しながら微調整を行います。

プロビジョナルレストレーション(仮歯)で形、機能の確認が出来次第、それを最終補綴物(本番の被せ物)にそのまま再現していきます

今回は審美歯科治療における補綴処置(被せ物)の診断用ワックスアップに焦点を当てましたが、事前にシュミレーションすることで、治療を開始する前に相談することが可能です。治療の方針でお悩みの場合には焦らず、納得できる形で決断しましょう

診断用ワックスアップを御希望の方には治療前の口腔内の型取り、レントゲン撮影、カラー写真診断を受けて頂いております


これから審美歯科領域の治療するか迷われている方にもおすすめの事前シミュレーション診断です。


 

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