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冬の転倒事故

  • 2023.01.27
  • #日常ブログ
先日は上越らしからぬ凍結にびっくりしたかと思えば、昨夜からはドカ雪が降ってしまいましたね。

交通事故、転倒事故には十分気をつけましょう。

今回は転倒事故による口腔外傷についてお話しします。

過去の外傷の投稿と重複しますが大切なことなどで定期的にこの話はしていきます。

転倒による外傷は受け身の取れない子供に多いイメージですが、大人でも雪道の転倒事故やスポーツなどの接触での外傷は結構あります。

外傷で特に多いのは前歯の脱臼や破折です。それに伴う、口唇などの裂傷も少なくありません。

こういった外傷はどれだけ早く適切な処置ができるかで歯や歯の神経を保存できるかといったところで予後に大きく差が出てしまいます。怪我の際には早急に近隣の歯科医院に受診することをお勧めします

またぶつけた際にめまいや嘔吐などの症状がある場合にはまず病院にかかることをお勧めします。稀に軽い脳震盪などを起こしている場合があるからです。

実際の処置では歯の脱臼や脱落の場合、もとの場所に戻すだけでなく必要に応じて隣の歯と固定が必要になることがあります。完全に脱臼して脱落した場合にも条件が良ければ、歯を元に戻せるだけでなく神経も保存できる場合があります

歯が破折した場合には欠けた歯を接着して戻したり、神経が露出している場合でも条件次第では一部の神経を保存できたりする場合もあります。折れた場合には欠けた歯は処分せずに医院へ持参して下さい。

歯の外傷の場合、最悪の場合には抜歯が選択されることや神経を取る場合はありますが、まずはいかに組織を残すかというところが大切です。神経を取る、取らないの判断については、外傷直後は一時的に神経の反応がなくても神経が生きていたり、逆に時間とともに神経が死んでしまう場合がありますので、早急な判断というよりは経過を慎重に見ながら判断(待機的診断)することが重要です

また歯が折れてしまった場合には折れ方によっては歯残せる場合があります。処置の仕方によって残せるといっっても予後に差が出てきます。予後の差というのは歯がどれくらい長く持つかだけでなく、どれくらい審美的に美しく修復できるのかということも対応の仕方で大きく変わります。

外傷から審美修復に至った症例も患者さんの同意が得られれば後ほど投稿しようと思います。


冒頭に話しましたが、外傷においてスピードと的確な診断が大切です。組織保存、発育、将来の審美的要因に大きく関わりますので注意ください。

とにかく、かかりつけ医や最寄りの歯科医院へ即連絡です❗️

当院では後ほどかかりつけ医にかかられる方も緊急事には一時的な応急対応を受け付けています。
うまく利用してください。

 
 

📍 上越インター前
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