舌の正しい位置
- 2023.12.18
- #日常ブログ

あなたの舌はどこにくっついてる?舌の正しいポジションってどこ!?
皆さんは、お口を閉じたときに、舌はどこにくっついていますか?
上顎にくっついている方、下に落ちている方、前歯にくっついている方、さまざまではないでしょうか。
実は舌には正しいポジションがあります。
今回は「舌の正しいポジション」について、お話します。
正しい舌のポジションをチェック
まずは、正しい舌の位置をチェックしてみましょう。
正しい舌の位置は、舌の先が上の前歯の後ろの歯茎(スポット)に触れており、舌全体が上顎にくっついている状態です。
逆に、舌先が前歯に触れている状態は、間違った位置についている可能性があります。
また、歯並びや噛み合わせが悪い方は、舌が下に落ちていることが多くあります。
この状態を低位舌(ていいぜつ)と言い、舌の筋肉が不十分で正しく使えていない可能性があります。
舌が正しい位置にないとどうなる?
舌を正しい位置でキープすると疲れてしまう…という場合は筋肉が衰えているかもしれません。
それにより、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸になる
下が下に落ちていると気道が狭くなり、口を開けて呼吸(口呼吸)するようになります。
口呼吸をすると口の中が乾燥します。
唾液には抗菌作用や洗浄作用などがありますが、口呼吸をすることにより、これらの作用が働きにくくなります。
その結果、虫歯や歯周病、口臭などを引き起こしてしまうことがあります。
また、空気中の細菌やウイルスを直接吸い込んでしまうため、風邪を引きやすくなってしまう可能性もあります。
コロナ禍でマスク生活が長引き、口呼吸が増えています。お子さん『ぽかん口』にも注意が必要です。
また口呼吸の癖がつくと口を開けてくちゃくちゃ食べる、『クチャラー』になってしまう人もいます。マナーのためにも鼻呼吸を意識しましょう。
歯並びの悪化
舌が前歯を押すように位置している場合、歯並びが悪くなる可能性があります。
舌は筋肉でできており、長期的に歯を押すことによって、歯を動かすのに十分な力を加えてしまいます。
そのため、出っ歯やすきっ歯、開咬になる可能性が高い傾向にあります。
歯並びの維持は舌(筋肉の塊)の外に押し出す力と唇周りの内側に締め込む筋肉の均衡が保たれることで自然に維持できるよう身体ができています。
しかし舌の位置が悪かったり、口呼吸により唇の締め込むの圧が弱まり、外と内の圧の均衡が保たれなくなり歯並びが崩れていきます。
歯列矯正の「後戻り」の原因となる
舌が正しいポジションにないと、歯並びを整えても、後戻りすることがあります。
また、矯正中も歯が動くスピードが遅くなる可能性もあります。
そのため、歯列矯正治療を受ける場合は、歯や骨の状態だけでなく、舌のポジションも考慮することが大切です。
歯列接触癖(Tooth Contacting Habit = TCH)
普段から常に歯を接触させてしまう癖のことを「歯列接触癖(Tooth Contacting Habit = TCH)」と言います。舌の位置が正しくない人はこの傾向も多いです。歯軋り・食いしばり傾向も強く、虫歯や歯周病などの疾患が無いのに歯の違和感や痛みなどを感じる傾向にあります。また知覚過敏や顎関節症を併発していることも多く認められます。
トレーニングで舌を正しい位置に
舌を正しいポジションに保つことは重要なことです。
ここでは、自分でできる舌のトレーニングを紹介します。
あいうべ体操
あいうべ体操は、お口周りの筋肉や舌を鍛えるためのトレーニングです。
- お口を大きくあけて、「あー」
- 口を大きく横にひろげて「いー」
- 口を強く前に突き出して「うー」
- 舌を下に突き出し「べー」と伸ばします。
1回につき5秒、毎日30回を目安に行います。
声は出しても出さなくてもOKです。
このトレーニングを行うことにより、舌の位置や口呼吸が改善される可能性があります。
ただし、顎に痛みがある方や顎関節症の方は、「い・う」のみ行いましょう。
まとめ
正しく舌のポジションを保つことは、歯並びやお口周りの機能を維持するために大切なことです。
症状は自覚症状がない場合も多いですので歯科医院でチェックしてもらいましょう。
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